ブログ・事例
「18歳成年」についての授業をしました。
2022/11/25 日常・その他
先日、高校で「18歳成年」について話をする機会を頂きました。
2022年4月1日に改正民法4条が施行され、18歳で成年になることになりました。
今の高校3年生は、ひとつの教室に「成年」と「未成年」がいることになります。
自分の高校生時代を思うとなんだかとても不思議です。
私は大学生時代に成年になりましたが、今から思えば、大学では一人暮らしをしている人も多かったですし、私服で通い、好きな(あるいは必要な)授業を自分で選択し受講し、サークルやクラブに入ってもいいし入らなくてもいいという日々でしたので、ある程度の「自由」と「責任」を自然と感じるようになり、その過程で成年になる準備が出来ていたかもしれません。
そう思うと、目の前で話を聞いてくれている高校3年生たちは、同じ制服を着て、同じ教室で同じ授業を受けているのに、成年の方もいれば未成年の方もいるということが非常に不思議です。
成年になれば、法定代理人の同意を得ずに契約ができるようになります。
自分で選択をしてくことができるという意味では、自由は格段に増えるでしょう。
しかし、「自由」は責任という枠の中で成り立つものです。
未成年であれば、ある意味、法定代理人が守ってあげることができる場合もありました。
しかし、成年であれば、自分が行ったことに自分が責任を持つことになります。
どうか、目の前の高校3年生のこれからが、きらきら輝くものでありますように。
時には失敗することもあるでしょう。失敗から成長できることももちろんあります。ただ、出来ればこの高校3年生のみんながなるべく大きな失敗をしませんように。
そんなことを心から願う機会となりました。
りんどう法律事務所(大阪)