りんどう法律事務所のブログ

2015.11.30

約束したことが全て実現できるの?

 離婚の調停、裁判での和解をすることがあります。

 

調停、和解で約束したことでも、絶対に守られるという保証はありません。

そのため、法律は、権利を実現する方法として、強制執行を定めています。

 

しかし、調停、和解は、裁判所の手続きですから、約束したこと全てが

強制執行することによって、守ってもらえるのか?

というと、そうでもありません。

 

例えば、お金の支払を約束したけれど、相手が支払わない場合、預貯金、不動産を

差押えることによって、差押えた人にお金を得ることができます。

しかし、努力することを約束しただけの場合、その約束を守るようにというような

強制執行の手続きはありません。

 

それば、「〇〇の手続のため、双方協力する」、相手は、「〇〇するように努める」とか「〇〇を確認する」という約束をすることがあります。

 

調停、和解では、さまざまなことを約束することがありますが、

強制執行が可能なことと、できないことがあることを区別して考える必要が

ありますので、ご注意ください。

 

**りんどう法律事務所 06-6364-7778**

2015.11.27

ドラマ「遺産争族」第6話を観ました ~ 「動産」も相続財産です ~

ドラマ『遺産争族』第6話を観ました。

 

 

【ネタバレがあります。まだドラマ「遺産争族」第6話をご覧になっていない方はご注意ください】

 

 

ドロドロ具合が増している河村家。正直言えば、時々、このドラマを観ているのがしんどくなってしまいます。

 

 

弁護士という仕事をしていれば、色々な事情に直面しますし、多くの紛争を目にもしてきます。

 

 

こと親族間のトラブル、遺産トラブルとなれば、非常に揉めるケースもないわけではありません。

 

 

そのオンパレードをこのドラマで観ていると、思わず「ふう」とため息をついちゃいそうです。

 

 

ドラマで出てくるあの女性弁護士のようにドライに考えることはできなさそうです(笑)。

 

 

 

さて、ドラマの内容について。

 

 

会長の遺言内容を知って雰囲気が悪くなる河村家。まー君もどこかに行ってしまいました。

 

 

それに嫌気がさした育生は、会長に家庭内の状況を説明し、遺言内容を考え直すように話しますが、会長が出した答えは「みんなを呼んで。話せばきっとわかってくれるはず」というもの。

 

 

会長のお気持ちはよくわかります。でも、いまの河村家はそんな雰囲気ではないのですよね。

 

 

案の定、会長の目の前でもぶつぶつ言う家族たち。

 

 

会長がまだ生きているにもかかわらず、遺産の話をされ続ける会長の身になれば、会長の気持ちは痛い程よくわかります。

 

 

しかも、会長の財産は、会長が築いたもの。会長がきちんとした意思に基づき考えた財産の使い方に、たとえ推定相続人といえども、あそこまでの対応をとられると・・・。

 

会長も辛いですよね。

 

 

とはいえ、推定相続人としても「全額寄付」という遺言内容を聞けば、それは動揺すると思います(ただ、実際には遺留分減殺の制度があるので、推定相続人が何一つ得ることができないという事態になるとは限らないのですが)。

 

 

やはり遺言書の存在、そしてその内容が明らかになれば揉めることが多いのが実際です。

 

だからこそ、私たち弁護士は、できるだけ「万全な遺言書」を残していただくことをお勧めしています

 

会長の遺言書は、法律で定められた方式に則り作成されており、その意味では万全なのですが。

 

 

事前に内容が漏れたばかりに揉めまくり、会長の妻(三姉妹にとっては母親)の形見まで三女が持ち出そうとする騒動に発展。

 

 

ここで、実務の話ですが・・・。

 

「動産」も相続財産です。なので、会長の妻の形見ともいえる指輪や時計、着物も、妻の「遺産」なのです。

 

つまりこれは、もし遺産分割未了であれば、相続人らのもの(会長の妻の相続人・つまり、会長と三姉妹)となります。

 

 

なので、三女が勝手に持ち出そうとするのは、非常に問題があることと言えます。

 

 

 

とはいえ、実際、裁判所で遺産分割の事案を扱うと、余程のものでない限り、動産はあまり重視されません。

 

 

亡くなられた方の家にあったその方のテレビ、冷蔵庫その他諸々物は、厳密にいえば「遺産」と言えるのかもしれませんが、これらのものについては、実際市場に流通させるとそれほど大きな価値を有するものでもないので、それが大きな問題となることは滅多にありません。

 

 

ただ、会長の妻の指輪、時計、着物は、かなり価値のありそうなものだったので、「余程のもの」にあたるかもしれませんね。

また、物の価値以上に、相続人らにとって思い入れのあるものとも言えます。

 

なので、三女の行為はルール違反であり、長女が怒るのももっともかなと思うのですが・・・。

 

 

無断で動産持ち出しなどもあり、さらには長女夫妻の離婚話まで・・・。

 

 

それを見た育生は、会長に「遺産は全部ぼくにください」と発言。

 

 

 

どうなることやら。どきどきしながら次回を待ちたいと思います。

 

 

 

 

りんどう法律事務所(女性弁護士による相続相談)

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2015.11.26

ドラマ「偽装の夫婦」第8話を観ました ~ ついに「離婚」!離婚に必要なことって???~

ドラマ『偽装の夫婦』第8話を観ました。

 

 

 

 

【ネタバレがあります。まだドラマ「偽装の夫婦」第8話をご覧になっていない方はご注意ください】

 

 

 

ヒロと郷田家のみんなとが「家族」に大きく近づいたこと、本当に良かったです。

 

 

もちろん、両親に関する真実は、ヒロにとって大きな衝撃となったことだと思いますが、それでも、今、この世にいる人の中で自分のことを大切に思ってくれる人がいるということは、人にとって大きな糧となるはずです。

 

 

郷田家のみんなもヒロも、不器用な「家族」ですが、家族に器用も不器用もないですよね。家族だからこそ不器用になってしまうこともたくさんあります。

 

 

涙を垂れ流しながら気持ちをぶつけるヒロや郷田のおばさんの表情に、安堵さえ覚えたのは皆様も同じではないでしょうか。

 

 

 

さてさて、ヒロと超治の関係ですが・・・。(超治の「ヒロ」仕様。かなり完璧にコピーできていましたよね(笑)。ほんと沢村一樹さん、すごいです)。

 

 

ついに離婚と相成りました。

 

互いにとって「前向き」の離婚。

 

 

いつも弁護士という仕事をしていて思うことは、「前向きの離婚」となるかどうかは、離婚の時どう思うか、そして離婚後の生活をどうするか、つまり自分次第で決まって来るような気がします。

 

 

弁護士である限り離婚の相談を積極的に伺っていきたいと思う中で、いつも自分に何ができるかを考え続けています。

 

そんな中で、最近の私の頭によぎる一つの「答え」は、

 

所詮、自分は人間で、そしてただの弁護士に過ぎません。だから、自分ができることはただがしれている。

 

でも、これまでのかなりの件数の離婚の相談を伺ってきたという経験だけは、弁護士業をされていない方よりは多いはず。

 

「だから、私がこれまで携わってきたその経験だけは、出来る限り皆様にお伝えするようにしよう」ということです。

 

 

そんな中で、私がお伝えしたいことの一つが、「前向きの離婚」にするために、今たくさん悩み考えて、そしていよいよ離婚をする時には万全の気持ちで迎えていただきたい、離婚後の生活に向けて「あらゆるシュミレーション」をして、そして離婚前に悩んで出した答えに向かって進んで頂きたい、ということです。

 

 

ヒロも超治も、将来の自分をきちんと想像し「幸せ」を目指して離婚をしました。

 

 

第8話最後には一年後の二人の様子も少し描かれていましたが、どうか、二人の「結婚」と「離婚」が、二人の人生にとって意味のあるものとなっていますように。

 

 

二人の幸せを願いながら第9話も楽しみにしています。

 

 

さて、最後に余談ですが、「離婚届出」の意味について少し触れておきたいと思います。

 

 

相変わらずドラマと全く関係のない法律知識で申し訳ないのですが・・・。

 

 

以前、このドラマのブログで、婚姻届出をしても「真に婚姻する意思」がないとその婚姻は無効、という話を書きました。

 

 

では、離婚届出の場合はどうでしょう?

 

 

婚姻届出と同じように考えれば、「真に離婚する意思」つまり、本当に夫婦という関係をやめるという意思がない場合には、その離婚は無効となります。

 

 

このことが問題になるのは、例えば「偽装離婚」などの時です。本当は夫婦の関係を解消するつもりはないけれど、何らかの目的で離婚したことにするというような場合。生活保護受給のための離婚などがその例です。

 

 

この問題について、判例は、離婚の届出をする意思があればよいとしています。つまり、夫婦の関係を真に解消させる意思がなくても、「法律上の婚姻関係を解消する意思の合致」があれば離婚は無効とならない、としているのです。

 

 

婚姻届出の場合と、離婚届出の場合とで異なるのです!

 

 

個人的にはこのあたりなかなか興味深いところですが、皆様はいかがでしょうか。

 

 

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2015.11.25

とある遺言書の効力が争われた事件 ~ その遺言書は有効?無効?~

平成27年11月20日、最高裁第二小法廷で、とある遺言書についての判決が出ました。

 

 

相続問題にも積極的に取り組んでいる当事務所として、これに触れないわけにはいきません。

 

ということで、今日は、とある遺言書が無効か有効かが争われたこの事件について書きたいと思います。

 

 

 

事案は、以下のようなものでした。

 

 

・Aさんには、BさんとCさんという子どもがいました。

・Aさんは生前、1枚の用紙に「自分の遺産の大半を、Bさんに相続させる」という内容の自筆証書遺言を作成しました。

・自筆証書遺言は、全文、作成日付、氏名を自書し、自分の印を押さなければなりませんが、Aさんが作った遺言書はこの要件をすべて満たしていました。

・Aさんはその後亡くなりました。

・Aさんの死後、Aさんが作成した前述の自筆証書遺言が発見されましたが、その遺言書には、文面全体の左上から右下にかけて赤色のボールペンで1本、斜線が引かれていました。

 

 

この事案で、Bさんは遺言書が有効であると主張し、Cさんは遺言書が無効であると主張したのです。

 

第一審第二審は、

 

「本件斜線が引かれた後も本件遺言書の元の字が判読できる状態である以上」「故意に本件斜線を引く行為は」「故意に遺言書を破棄したとき」には該当しないとし、遺言書が有効であると判断しました。

 

 

遺言書は、亡くなった方の最後の大切なメッセージです。

とはいえ、遺言書の効力は、それを作成された方が亡くなられた後に問題となります。

 

だからこそ、遺言書には、その作成にあたり厳格な要件が認められてもいますし、遺言書が「撤回されている」と考える場合についても、民法は条文を定めています。

 

その一つ、民法1024条は、次の通り定めているのです。

 

「遺言者が『故意に遺言書を破棄したときは』、その破棄した部分については、遺言を撤回したものとみなす」。

 

つまり、遺言書を作成された方が、後日、その遺言書を破ったりすれば、その遺言は撤回されたとみるということです。

 

 

本件は、文面全体を、左上から右下にかけて赤色のボールペンで斜線が引かれていました。

 

問題は、これが「故意に遺言書を破棄したとき」にあたるのかどうか。この点が争われたのが本件なのです。

 

 

第一審、第二審は、この斜線があったとしても、遺言書を判読できるのだから「破棄」にはあたらず、したがって、遺言書は有効と判断したのです。

 

 

しかし、最高裁は、第一審・第二審とは異なる判断を出しました

 

 

最高裁は、

 

「本件のように赤色のボールペンで遺言書の文面全体に斜線を引く行為は、その行為の有する一般的な意味に照らして、その遺言書の全体を不要のものとし、そこに記載された遺言の全ての効力を失わせる意思の表れとみるのが相当」とし、

 

本件遺言書は、「故意に遺言書を破棄した」時にあたり、したがって、無効であると判断したのです。

 

 

 

第一審、第二審、そして最高裁とも、この赤色のボールペンによる斜線は、遺言者による故意になされたものであると判断をした点では違いはないのですが、

 

 

結局、それが「故意に破棄した」ものといえるのかどうかで、判断がわかれたものと思われます。

 

 

認定された事実関係は同じでも、法解釈等で大きく結論が異なる場合がある。

 

 

これが法律、訴訟の世界なのです。

 

 

 

みなさまのお考えは、第二審と同じでしょうか?それとも最高裁と同じでしょうか?

 

 

お暇なときに、条文をみながら一度考えていただければ、法律の世界に興味をもっていただけるのかもしれません。

 

 ただ、遺言書は、このように「解釈」が問題になるものが散見されます。「この判例があるから、斜線を引けば撤回されたとみなされる」と思っていても、判例は事案によって全く異なる判断をする場合もあります。

遺言書を作成される際には、くれぐれも出来る限り法律に従った方法で作成されることをお勧めいたします。

せっかく作成した遺言書が、長期紛争を導くことのないように、どうか、「念のため」のお気持ちで弁護士にご相談ください。

 

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2015.11.24

ドラマ「遺産争族」第5話を観ました。 ~ 危急時遺言って??? ~

ドラマ『遺産争族』第5話を観ました。

 

 

【ネタバレがあります。まだドラマ「遺産争族」第5話をご覧になっていない方はご注意ください】

 

 

会長が・・・もしや・・・と思いましたが、まずは落ち着かれた様でなによりでした。

 

 

しかし、持病もありますし、依頼を受けている弁護士は「危急時遺言」を作成することにしました。

 

 

 

危急時遺言とは、民法976条に定めのある「特別の方式」による遺言です。

 

民法976条第1項は以下の通り定めています。

 

①疾病その他の事由によって死亡の危急に迫った者が遺言をしようとするときは

②証人3人以上の立会をもって、

③その一人に遺言の趣旨を口授して、これをすることができる。

④この場合、その口授を受けた者が、これを筆記して、遺言者及び他の証人に読み聞かせ、又は閲覧させ、各証人がその筆記の正確なことを承認した後、これを署名し、印を押さなければならない。

 

この条件を、ドラマにあてはめてみたいと思います。

 

 

会長は、

 

①について

 

あの時点で「死亡の危急に迫って」いると言えなくもない状態でした。実務では、この「死亡の危急に迫って」いたかどうかの判断は、主治医の意見を参考にしながらすることになるかと思います。

 

②について

 

証人として、弁護士と医師2人の計3人が立ち会いました。実務でも、状況が状況ですので、後日に遺言能力等が問題とならないよう医師が立ち会いすることが多いと言えます。

 

③について

 

会長が遺言の内容を口で説明していました。ドラマではビデオ撮影もしていましたが、このビデオ撮影自体は必要要件ではありません。ただ、後日に遺言能力等が争われないためにも、また遺言内容自体が争われないためにも、あのようにビデオ撮影等をしておくといいでしょう。

 

④について

 

弁護士が筆記し、その内容を証人である医師2人に確認してもらっていました。

 

 

こんな形で会長の遺言書は完成いたしました。

 

 

 

会長の遺言書は、推定相続人間で揉めないよう、内容までは明かされなかったものの、「みんなが揉めない内容にした」という会長の言葉に安堵する一同。

 

 

しかし、まー君が、病室を盗聴していたことから、遺言書の内容が明らかに・・・。

 

ちょっと、まー君。盗聴はいけません。だいたい盗聴したからって、その遺言内容が覆るわけではありませんし・・・。会長が生きている間も揉めてしまうという結果を導くだけです。

 

実際、またまた騒動を引き起こします。

 

 

会長の遺言内容は、

 

海外で活動する医療団体に寄付する。その寄付先を決めるのは、育生。という内容。

 

 

 

この内容を聞いた、推定相続人は、やはり揉めに揉めます。

 

「育生が全ての遺産を好きにできるも同然」という声もありました。

 

 

実際のところ、医療団体に寄付するという内容なので、育生が好きにできるわけではないのですが・・・。

 

長女、二女、三女は「何もかも失う」と絶望状態。

 

 

 

でも、そうとは限りません。

 

 

まー君の言う通り、会長が作った危急時遺言は、あくまで「危急時」のみの場合に認められた遺言です。

 

「遺言者が普通の方式によって遺言することができるようになった時から6ヶ月間生存するときは、その効力を生じない」(民法983条)のです。

 

なので、会長が元気になって6ヶ月過ごすことができれば、この遺言書は効力を生じません。

 

家族として、遺言書どうこうはともかく、なにより会長には元気になって欲しいところですし、長女たちも父親の体調の回復を願って欲しいところです。

 

とはいえ、会長の意思は固そうですので、元気になって6ヶ月過ぎたところで、その気持ちが変わらなければ、普通の遺言書で同内容が作られる可能性は十分高いといえます。

 

 

もし、会長に万が一のことがあったり、または元気になってから同内容の遺言書を作成した場合には、どうなるのでしょうか。

 

 

その場合には、民法では遺留分制度があります。

 

なので、長女たちは、それぞれの法定相続分の2分の1は、それぞれ取得することが可能と言えます。

 

 

会長の財産を考えれば、それでもかなりのものになると思うのですが・・・。

 

 

 

でも、「全部を山分け」と思っていた3人からすれば、「ほとんどなくなる」というのと同じなのでしょうか。

 

 

この辺りが、相続の根の深いところだったりするものです。

 

 

 

さてさて、物語は本当に泥沼状態。

 

 

育生はどんな決断をするのでしょうか。次回を楽しみにしています。

 

 

 

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2015.11.19

ドラマ「偽装の夫婦」第7話を観ました

 ドラマ「偽装の夫婦」第7話を観ました。

 

 

ネタバレがあります。まだドラマ「偽装の夫婦」第6話をご覧になっていない方はご注意ください

 

 

 

 

 

ついに別れを選択したヒロ。

 

 

女性を好きにならない超治を好きな自分の気持ちが募るからこそ、一緒に暮らすのは、きっと、辛いことですよね。でも、きっと離れるのも辛い。切なすぎる展開でした。

 

 

 

超治のことも心配です。

 

 

超治のことをずっと好きだった幼稚園の先生が行った「園長代理はゲイ」との書き込み。

 

 

これをきっかけに保護者から「退職要求」が出てしまった超治。超治も辞める覚悟の様子ですが、本当にそれでいいのでしょうか。

 

今後どうなるのか不安ですね。

 

 

 

 

 

ところで、今回は、ドラマから話が大幅に逸れますが、

 

 

随分と報道もされている同性同士のカップルにも婚姻と同程度の結びつきを認める、東京都渋谷区の「パートナーシップ証明書」ついて触れたいと思います。

 

 

東京都渋谷区では、同性同士のパートナーを、区が認めるという「同性パートナーシップ条例」が施行され、今年11月5日からは、「パートナーシップ証明書」が交付されることとなりました。

 

 

まだこの日本では、同性同士の婚姻が認められていませんが、この「証明書」により、同性同士のカップル、パートナーにも、婚姻と同程度の結びつきを、区が「公認」するものとなるそうです。

 

 

例えば、治療についての同意書に親族の署名・押印等が必要な時

 

 

婚姻をしているカップルであれば、夫の治療について、妻が同意書を作成することが可能です。妻は法律的に「親族」ですから。

 

 

でも、同性のパートナーは婚姻ができません。となると、法律的に「親族」となりません。結果、親族の同意が必要な重要な局面でも、そのパートナーがその書類を作成することはできないことになってしまいます。

 

 

これって、あまりにも歯痒いことですよね。

 

 

もし、こんな時にも、この証明書を見せることにより病院が「親族」もしくは「親族と同程度のつながりがある人」と認めてもらえる世の中になれば、二人は、将来も安心して過ごせるのではないか。そう願ったりします。

 

 

 

とはいえ、「婚姻と同程度」の関係を認めようという制度ですので、この証明書を取得することは容易ではありません

もっとも、結婚も、交際とは違い、重い効果、責任が伴うものですので、慎重に判断される人が多いでしょうし、そういう意味では、この証明書取得が、結婚以上に難しいものというわけではないのかもしれません)。

 

 

 

報道による情報では、この証明書を取得するためには、渋谷区の住民であることなどの他、

 

①「配偶者がいないこと、相手方当事者以外の者とのパートナーシップがないこと」といった条件が必要だそうです。まあ、婚姻についても、「重婚」はできないのですから、婚姻と同じ条件と言えますよね。

 

この他にも、②「任意後見契約に係る公正証書」と③「合意契約に係る公正証書」を作成していること等が原則必要となるそうです。

 

 

このうち②については、つまり、当事者双方が、将来自分の判断能力が不十分となった時に、それぞれ相手方を任意後見人とすることを合意しておく公正証書を作成しておく必要があるということです。

 

また、③については、渋谷区のホームページを確認したところ、共同生活を営むに当たり当事者双方で、

 

 ・両当事者が愛情と信頼に基づく真摯な関係であること

 

 ・両当事者が同居し、共同生活において互いに責任を持って協力し、及びその共同生活に必要な費用を分担する義務を負うこと

 

という内容の合意をしている公正証書を作成する必要があるということのようです。

 

 

つまり、お互いに「病めるときも、健やかなるときも」互いに思い遣り、互いの将来に責任を持つという約束を「固く」交わす、ということなのでしょうね。

 

 

 

 

話をドラマに戻して・・・。

 

 

ヒロとの別れで超治は何を思うのでしょうか。

 

 

ヒロと超治の二人の幸せを願い、次回も楽しみにしたいと思います。

 

 

 

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2015.11.18

遺言書を発見した人、保管していた人は・・・

 亡くなった人の公正証書遺言以外の遺言書が突然出てきた時に、どうしますか?

 

封がしてあったら、開けて中を確認したいと思われると

 

思いますが、思いとどまって下さい。

 

遺言書を発見したら、直ちに裁判所に

 

検認」の申立てをすることになります。

 

検認」の申立てをする人は、遺言書を保管していた人、発見した相続人が

 

申立てをすることになります。

 

 

申立には、亡くなった人の出生から死亡までの戸籍謄本、相続人全員の戸籍謄本等

 

を添付することになります。

 

検認」の手続は、遺言書の有効、無効を判断するものではなく、

 

検認の日の遺言書の内容を確認して、偽造、変造を防止するための手続きです。

 

遺言書を家庭裁判所に提出しなかったり、検認の手続きをしないで遺言を執行したり、

 

家庭裁判所以外のところで開封した場合は、5万円の過料に処せられますので、

 

遺言書を保管している人、遺言書を発見した相続人は、ご注意ください。

 

 

**りんどう法律事務所 06-6364-7778**

 

2015.11.17

TOKYO松岡さんに関する報道から

 TOKYOの松岡昌宏さんに、遺言書で財産分与を指定している女性がいる

とう報道がありました。

 

松岡さんは、独身ですから夫婦が離婚するときに決める財産分与は、

関係ないのでは?と思いませんか?

 

日本の民法では、法律婚制度をとっていますが、

婚姻という方法をとらずに夫婦同然の生活をしているカップルもいらっしゃいます。

 

よく、内縁関係ということばを耳にすることがあると思いますが、

双方に結婚の意思があり、夫婦同然の生活をしている男女の関係を言います。

 

内縁関係にある場合、その関係を解消することになったら、

その時は、婚姻している夫婦と同じように財産分与を主張することができます。

また、慰謝料請求も可能です。

 

しかし、内縁関係にある場合は、相続が発生した時に、相続人にはなれません。

そのため、何らかの方法で財産を分けようとするとしたら遺贈とう方法になり、財産分与にはなりません。

 

報道では、財産分与と書かれていますが、法律的には、遺贈のことかもしれませんね。

 

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りんどう法律事務所

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2015.11.16

再審って何?

少し前のニュースになってしまいますが,

大阪・東住吉の放火殺人事件で,再審開始決定が確定し,受刑中だったお二人が刑務所から釈放されたというニュースが話題になりました。

普通は,裁判で判決が確定すると,裁判のやり直しが認められることはありません。

一度裁判で決まったものが簡単にひっくり返るとなると,裁判の意味がなくなりますし,法的安定性が害されるからです。

しかし,間違った裁判をそのままにしておくことは正義に反しますから,一定の場合には,裁判のやり直しが認められます。

これを「再審」といいます。

どのような場合に再審が認められるかは法律で決まっていて,
有罪判決の証拠が偽造や偽証であったことが確定判決によって証明された場合や,
無罪やより軽い罪を認めるべき明らかな証拠をあらたに発見した場合など,
ごく限られた場合にしか認められません。


今回の東住吉の事件では,
保険金目当てに自宅に火をつけて長女を殺害したとしてお二人に有罪判決が確定していましたが,
その後に行われた燃焼実験の結果などから,
火災が放火ではなく自然発火だった可能性が否定できないことが明らかになり,
また,自白の内容通りに放火しようとしても物理的に困難であることが明らかになり,
今回の再審開始決定につながったようです。
さらに,お二人の刑の執行も停止され,今回の釈放につながったわけです。


今回決まったのは,再審の開始(裁判のやり直しをすること)だけで,
無罪になるかどうかはこれから始まる再審(やり直しの裁判)の中で判断されます。
しかし,自然発火の可能性が否定できないことや自白通りの放火が困難なことを認定して刑の執行まで停止したという今回の判断は,
ほぼ無罪を言い渡したに等しいものといえます。
検察官も,不服申し立てを断念しました。

今後の審理の結果,無罪が言い渡される可能性が高いものと思われます。

*********************
りんどう法律事務所(大阪の弁護士事務所)
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2015.11.13

ドラマ「遺産争族」第4話を観ました。~ 「生前贈与」は争いの種? ~

ドラマ『遺産争族』第4話を観ました。

 

 

【ネタバレがあります。まだドラマ『遺産争族』第4話をご覧になっていない方はご注意ください】

 

 

 

話はかなりドロドロしてきましたね。

 

 

 

今回、三姉妹から「生前贈与」の話が出ました。

 

 

実務でも、この「生前贈与」が行われる事案はありますが、ドラマの中で三女が提案した内容は、まさに会長の財産をほぼ(?)全部生前贈与するような内容でした。

 

 

このような生前贈与、つまり財産の全部を対象とする生前贈与をするケースは、実務で、よほど特別な事情が無い限り、行われていないのではないか、というのが私の感想です。

 

 

人はいつまで生きるのか分からないものです。

 

会長だって病気を抱えていますが、まだ10年、20年と生きる可能性は十分にあります。それなのに財産を全部、子たちに譲ると言うのは、さすがに心理的抵抗もあるでしょう。

 

 

また、税金のことをみても、贈与税と相続税では、贈与税の方が税率が高いので、普通は、相続により取得する方が税金は安くなります。

 

 

なので、推定相続人らに「全部贈与する」というメリットは、普通の事案では低いと言えます。

 

 

それでも、生前贈与を提案したのは、すぐにでも現金が欲しい三女や、育生に財産を取られるのかもと不安を抱いた三姉妹だからなのでしょう。

 

 

また、生前贈与は、会長の死後遺産分割の争いになった際、それらを遺産と同視して、遺産分割や遺留分減殺請求を検討することになる可能性もあります。

 

 

なので、仮に育生と会長の養子縁組が成立し、もし育生も会長の遺産取得を主張することになれば(ちょっとドラマではそんな事態は想定できない感じですが)、三姉妹はすでに受けた生前贈与をそのまま自分のものとして主張できるかどうかは微妙となってしまいます。

 

 

生前贈与は、実務でも、「争いの種」となるケースが多くあるのです。

 

 

 

ドラマでは、また決定ではない「生前贈与」の財産の分け方で、三姉妹が分裂!

 

 

まだ会長はご存命なのに・・・。

 

 

 

カワムラメモリアルの株式取得等も絡み、河村家は、内も外もドロドロの状態です。

 

 

 

次回、遺言状の内容が明らかになるような予告でしたが、どうなのでしょうか・・・。

 

 

会長の体は?そして、遺言書の内容は・・・?

 

 

 

次回を楽しみに待ちたいと思います。

 

 

 

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