りんどう法律事務所のブログ

2014.03.31

ドラマ「慰謝料弁護士」最終回を観ました ~ 「破綻後の抗弁」って?~

ドラマ「慰謝料弁護士」最終回、ご覧になりましたか?

【ネタバレ要素があります。まだドラマ「慰謝料弁護士」最終回をご覧になっていない方はご注意ください】


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結局、袴田弁護士が離婚専門の弁護士になった理由はわからないままでしたね。

理由も気になりますが、大事なのは、どういう理由で離婚専門になったのかというよりは、どういう姿勢で依頼者や離婚事件と向き合うのか、ということですね。


さて、最終回は、第11話のダブル不倫の続きでした。双方の事件ともに訴訟となりましたね。

この訴訟は、配偶者から不貞相手に対する損害賠償請求事件ですので、管轄は地方裁判所となります。そして、請求原因における主要な部分が関連するということで、併合審理されることになりました。


ところで、不貞行為に基づく損害賠償請求では、請求された側から相手の夫婦が破綻していたという主張が行われる場合があります。
 
もし①夫婦関係が破綻していたこと、②不貞行為はその後のものという事実が認められれば、配偶者からの損害賠償請求は認められない可能性が極めて高くなります。

このため、「夫婦が破綻していた」という主張はよくされるのです。


では、「夫婦関係は終わっていると聞いていた」(破綻していると思っていた)という主張がなされた場合、どうでしょうか?


実務でもこのような主張が出てくる場合はあります。ドラマでも、袴田弁護士は、法廷で、「破綻していると思っていたので、慰謝料支払義務はない」という弁論を行っていました。

確かに、妻がいる男性と深い仲になった女性としてみれば、その男性から「もう妻との仲が終わっている」と言われていたから交際に踏み切ったという場合もあるのかもしれません。

ただ、不貞行為に基づく損害賠償請求は、民法709条(不法行為に基づく損害賠償請求)が根拠となる請求で、

民法709条は
「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う」
と定めており「故意」のみならず「過失」の場合にも責任を負わなければなりません。

したがって、相手男性の「妻との仲は終わっている」「離婚間近」という発言のみを信じて不貞行為に及んだ場合には、たとえ、相手男性がそのような発言をしたことが認定されたとしても「過失」の責任までは否定し得ない可能性があります。

交際相手が婚姻していた場合、この「過失」の存在まで否定しようと思うと、「不仲故の別居」「離婚協議中」等の事情が必要となるでしょう。

結局、第三者からみても夫婦関係が破綻していたと思える事情が必要となるのです。


ドラマでは、「夫婦の破綻」の事実が明らかになるのみならず、不適切な訴訟提起ということまで明らかになりました。

依頼者も満足しない烏丸弁護士の請求を、無事阻むことができて良かったですね。


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ドラマ「慰謝料弁護士」は最終回を迎えましたが、

現在離婚でお悩みの方が、袴田弁護士のような弁護士と出会われることを願っています。

りんどう法律事務所【大阪・女性弁護士の法律事務所】

大阪市北区西天満3丁目13-18島根ビル3階

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2014.03.28

日本人夫婦が海外で生活していた場合、どこの裁判所で?

中山美穂さんが離婚されるとの報道がありました。


中山美穂さんと辻仁成さんは、フランス在住です。


フランスでは、日本人同士の場合、日本方式による婚姻とフランス方式による婚姻の方法があるようです。


日本人同士の場合は、協議で離婚する場合は、届出だけでよいようです。


協議がまとまらず、裁判となった場合、どこの裁判所で裁判をすることになるのでしょうか?


日本?それともフランスでしょうか。


答えは、フランスの裁判所です。


どこの裁判所で裁判をするのかは、国際的裁判管轄権の話で、判例で
ルールが示されています。

<離婚に関する国際的裁判管轄権>
1 原則として被告の住所地国に管轄が認められる。
2 例外的に,以下の場合は原告の住所地国の管轄も認められる。
 ・原告が遺棄された場合
 ・被告が行方不明の場合
 ・その他これに準ずる場合
[最高裁判所大法廷昭和37年(オ)第449号離婚請求事件昭和39年3月25日]

裁判が終了したら、在フランス大使館にも届出すると日本の戸籍にも反映されることになります。

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2014.03.27

大阪弁護士会 子どもの人権110番

大阪弁護士会では、毎週水曜日の午後3時から午後5時の間、子どもの人権110番という電話相談を行っています。

大阪弁護士会の子どもの権利委員会に所属している弁護士が交代で3名ずつ対応にあたっています。


子どものいじめ問題、学校でのトラブル、体罰問題、児童虐待・・・。子どもに関する様々な問題についてのご相談に対応させていただいています。


もちろん相談だけでも結構ですし、電話だけでは対応が難しい場合には、相談にあたった弁護士が引き続き対応させていただく場合もあります。


子どもご本人からの電話も受け付けています。


お子様のことで何かお困りのことがあれば、一度子どもの人権110番に電話してみてはいかがでしょうか。


電話番号は、 06-6364-6251  です。


受付時間は、毎週水曜日の午後3時から5時です。


なお、離婚問題等については対象となりませんので、ご注意ください。

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2014.03.26

もうすぐ増税です。

いよいよ17年ぶりの増税の日が近づいてきました。

いつから増税になるかは、サービス、各社によって異なるようです。

3月31日から4月1日になる午前零時に変わるのか、

4月1日の時間を決めて変わるのか、それぞれ自分が利用する

サービス、会社の増税のタイミングを確認してもよいかもしれません。

課税対象外のものでも、増税に便乗して値上げするといわれることもある

ようですので、お気を付け下さい。

弁護士費用は、4月1日以降は、増税の対象となります。

裁判所へ納める費用も、事件によっては、増税の関係から金額の

変更が生じています。

当事務所も法律相談料は、

30分 5250円→5400円

へと変更になります。

離婚事件のご相談は、1時間でも5400円でご相談いただけます。

りんどう法律事務所 http://rindou-law.jp/

2014.03.25

ドラマ「慰謝料弁護士」第11話を観て ~ ダブル不倫!慰謝料請求を互いにし合ったら・・・?~

ドラマ「慰謝料弁護士」第11話を観ました。


最終回と思っていたのですが、次回が最終回のようですね。第11話の事件が動き始めるのは次回。切り崩すのは難しそうな状況ですが、袴田弁護士はどうするのでしょうか・・・。


【ネタバレ要素があります。まだドラマ「慰謝料弁護士」第11話をご覧になっていない方はご注意ください。】

袴田弁護士が第11話の最初で、「依頼人が自ら道を切り開いて生活を始める。これほど嬉しいことはない」と話していましたが、本当にそう思います。

私生活がガラッと変わるこの機会を、決してマイナスに捉えるのではなく、長いこれからの人生のプラス要因としていく、そういう風に考えられている依頼者の方のお話を伺うと、本当にうれしく感じます。


さて、今回の依頼者は、香苗さんの元夫の妻・詩織さん、つまり、香苗さんと元夫が離婚するきっかけになった元夫の不貞相手でした。


袴田先生は、香苗さんの代理人でしたので、いわば対立当事者の相手方の依頼となります。ただ、今回の依頼事件は、香苗さんの件とは全く別の事件ですので、受任に支障はないと考えることは可能かもしれません。

一つ気になるのは、元夫の香苗さんに対する慰謝料支払債務の履行が滞りがちになっているという点。場合によっては、離婚の際に成立した合意書を頼りに訴訟を行い、そして強制執行へという過程を今後辿る可能性があるので、そうであれば、まだ香苗さんと元夫との対立関係は生じているとも考えられます。この場合、本来、受任は差し控えるべきではないでしょうか。

もっとも、依頼人であった香苗さんと相手方であった元夫が了承しているので、袴田先生は受任に問題ないと考えたのかもしれませんね(ドラマの中でそこまで深く考える必要もないのでしょうが・・・)。


今回の案件は、詩織さんが、結婚している男性と肉体関係を持っていたため、その男性の妻から慰謝料請求をされるというもの。

詩織さんも事実関係を認めており、証拠も揃っているということで、不貞行為を争うことは難しそうです。

この事案は、つまりダブル不倫という状況です。

となると、もちろん、香苗さんの元夫も、妻の不貞相手の男性に慰謝料請求ができる可能性があります。

だた、袴田先生は、相手方夫婦に比べて、詩織さん夫婦は婚姻期間が短いため、慰謝料の額が少なくなってしまうという理由で、相手男性への慰謝料請求が有効な対抗策とは考えていませんでした。


確かに、婚姻期間の点もそうですが、今明らかになっている証拠からでは、詩織さんの方が、積極的に相手男性を誘い不貞行為に及んでいたという状況なので、たとえ元夫から慰謝料請求が可能としても、金額の点では、相手男性の妻の方が高額になるように思います。

このままでは、結果的に、負担金額を「0円」とすることは難しそうです。


ただ、ドラマを観ていると、どうやら相手男性の夫婦はすでに「破綻」していた様子。破綻後の不貞行為であれば、原則、慰謝料請求は認められません

さぁ、この辺りを袴田先生がどう切り崩していくのか…。次回を楽しみにしています。

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2014.03.24

ステップファミリーとは

  ステップファミリーという言葉があるそうです。

正確な定義かどうかわからないのですが、夫婦のどちらにもまたは、片方に子供がいて

再婚した家庭のことをいうようです

離婚事件をやっていると、事件が終了して暫らくたってから、依頼者の方から再婚したとの

ご連絡をいただくことがあります。

ごのようなご連絡をいただけることは、事件に関わった者としては大変うれしく思いますし、

私まで幸せをおすそ分けしてもらったように思います。

子供さんを連れて再婚する場合、子供との関係の構築、子供の心理的なことへの配慮等気になることが多々あるのではないかと思います。

弁護士の立場から助言できることはあまりないのですが、

将来、相続で争いが生じないように準備しておかれるとよいのではないかと

思います。

 

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2014.03.20

「離婚裁判って怖そう」と思われる方へ

今、離婚を考えておられる方の中には、「離婚裁判って、怖そう」と思われている方も多いと思います。

もしかしたら、そう思うのは、テレビドラマや映画等でみる「本人尋問」のシーンに影響を受けているのかもしれません。


実際の離婚裁判では、ほとんどの期日が、双方代理人と裁判官だけがいる小さな部屋で進められています。代理人を就けられている場合、御本人が出廷する必要があるのはわずかな期日だけです

ドラマのシーンなどであるような法廷とは異なり、小さな部屋で、すでに提出している書面を元に確認し合ったりするのです。


御本人がいざ出廷することになるのは、多くの場合、証拠調べ期日で本人尋問が行われる時ですが、これは、確かに少し緊張される方も多いと思います。

ただ、これもまた、ドラマや映画で描かれているものとはちょっと異なります

離婚裁判の場合は、傍聴に来ている方も多くはないですし、代理人が、御本人の前をうろうろと歩きながら質問をすることもほとんどありません。

多くの尋問は、原告席もしくは被告席にいる代理人から、証人席にいる御本人に質問していく形で行われます。

結構と淡々としていたりもします。もちろん事案によるところもありますが・・・。


ドラマや映画で描かれる尋問のように、目の前に相手方の代理人が迫ってきて、矢継ぎ早に話をしていくということは、実際はあまりないのではと思います(私の経験では、一度もそんな状況を見たことありません)。

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2014.03.19

本のご紹介

  林真理子さんの著書「みんなの秘密」を読みました。

 オムニバスですたが、すべての話が面白い!!

 恐ろしいとまではいかないのですが、女性のしたたかさの表現が絶妙です。

 女性にしか書けない話なのかもしれません。

 もしかしたら、男性の方が読まれると、どうしてこういう展開になるんだ??

 女性ってわからないな・・・と思われるかもしれません。

 私も、女性だからといって、全ての登場人物の話に共感できるとまでは

 いいませんが、なんとなくわかるな・・・・という気持ちにはなりました。

 女性の気持ちがわからないと感じられている方は、一読されてみたら

 何かヒントになるかもしてません。

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2014.03.18

ドラマ「慰謝料弁護士」第10話を観て ~ 不法行為の消滅時効は?~

ドラマ「慰謝料弁護士」第10話を観ました。


【ネタバレ要素があります。まだ「慰謝料弁護士」第10話をご覧になっていない方はご注意ください】

予告によると「姑に慰謝料請求できるか?」という内容でしたが、ドラマの事案を要約すると、不貞行為を働いた息子(依頼者の夫)と、その息子が不貞相手と再婚することを応援し積極的にそれに加担した姑に対する損害賠償請求というものでした。


そもそも「姑に慰謝料請求できるのか」という点ですが、特段、姑だから慰謝料請求できないというわけではありません。通常の観点から見て、ひどい「いじめ」があれば、第三者であれ姑であれ慰謝料請求はできるでしょう。


ただ、夫と離婚したくない女性が、姑に慰謝料請求するというのは、心理的に難しいことと思います。

また、家庭の数だけ家庭のやり方、価値観というものもあるので、問題となる行為を「いじめ」と主張するに際しては、相手方からかなりの反論が予想されます。

さて、話をドラマに戻します。


ドラマのお姑さんは、相当なキャラクターでした。あそこまでされると、妻の精神的苦痛も相当なはずです。夫も、全然頼りにならない状況。

蓋を開けてみれば、息子(依頼者の夫)が不貞相手と再婚できるよう、息子と姑が力を合せて嫁を追い出そうとしていたというのですから、酷い話です。

結局、妻は、夫との離婚を決意し、そして真相を知って、夫と不貞相手の女性、さらには姑に対して慰謝料請求することになりました。ドラマをご覧になった方の中には、この結末にすっきりされた方も多いのでははいでしょうか。夫と姑、そして不貞相手女性の「悪さ」が巧みに演出されていましたね。


ところで、ドラマを観て、1点だけ口出ししたくなりました。

袴田弁護士は、不法行為に基づく慰謝料請求の消滅時効は3年と説明した上で、夫に対しては、3年前の不貞に基づく慰謝料請求はできないと説明していました。

確かに不法行為に基づく慰謝料請求権は、「損害及び加害者を知った時から3年間行使しなときは、時効によって消滅」します(民法724条)。

もっとも、婚姻中はこの時効が完成することはありません(民法159条)。

つまり、ドラマの事案では、3年前の不貞行為であっても、妻が夫に対して慰謝料請求をすることはできるのです。

とはいっても、ドラマの中では、夫の不貞は3年前から現在まで継続していたので、結論に違いはでないのですが・・・。

さて、次回はいよいよ最終回。
予告では、香苗さんの元夫が依頼者、そして、袴田弁護士の元交際相手が相手方代理人・・・。
さあ、どうなるのでしょう。

楽しみにしています。

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2014.03.17

佐々木弁護士の著書を読みました。

先日のブロでも紹介している、佐々木静子弁護士の著書「命もやして」を読みました。

出版記念パーティーは所用があり、出席できませんでしたが、盛大であったと聞きました。

佐々木弁護士は、私の「ボス弁」でした。

年齢を感じさせないくらいあらゆることに好奇心旺盛なことや、多くの貴重な体験から

得られた知識、行動力がある弁護士です。

著書を拝読して、あらためて先生の実績の素晴らしさを認識しました。

参議院ぎんとして、夫婦の紛争の際の裁判管轄、離婚後の女性が婚姻中の姓を名乗ることが

でいるようにしたこと、配偶者の相続分の割合を2分の1にしたことなど、現在、当然のように

運用している条文も先生が改正に向けてご尽力された賜物です。

先生の実績は、こればかりでなく、多くの冤罪事件に取り組んでおられ、その過程がよくわかる

内容になっています。

法律の知識がなくても読みやすく書かれていますので、お勧めします。

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